首こりと呼吸困難は関係があります。

今回は【首こりと呼吸困難の関係】についてご紹介させて頂きます!

 

詳しくは動画かサマリーをご覧ください↓

 

 

サマリー

●首こりにともなう呼吸困難は首の前面から身体の前面の筋膜の癒着が原因で気道が詰まっていることが原因である。

●また、首こりにともなう呼吸困難は肋骨や横隔膜がきちんと動いていないことによる【結果】である場合もある。

●肋骨や横隔膜がうまく動いていないと鎖骨の動きも制限されてきて「肩で息をする」ような状態になる。

●鎖骨の動きが悪くなると首の前面の筋膜の癒着や筋硬結が発生してくるため、単純な首こりと混同してしまう。

 

首こりがすると息苦しい感じがするのは何故だろう?

肩首のコリがあると何となく息苦しい気がする・・・。これは気のせいではないかもしれません。

 

呼吸困難や息苦しさを伴う首のコリ方には特徴があります。それは【首の前面のコリが強い】こと。これは筋膜整体の理論においては【フロントライン】と呼ばれる身体の前面の筋膜の癒着が原因になっていることがほとんどです。

 

首の前面~身体の前面の筋膜の癒着が起こってくると首の前面が引っ張られてうつむいたような姿勢になってしまいます。これでは息が詰まったようになり、呼吸が苦しく感じることでしょう。

 

 

また、下図のように首の前面~体幹の前面を通る直筋群(ちょっきんぐん)と呼ばれる筋肉群がありますが、これらの終末は舌です。

 

即ち、身体の前面の筋膜の癒着が起こってくると舌が引っ張られて気道の通りが悪くなり、息苦しさを感じるケースもあります。

 

 

これら直筋群の中には呼吸にとって重要な【横隔膜(おうかくまく)】、横隔膜の動きに関与する腹圧と関わりが深い【骨盤底筋(こつばんていきん)】も含まれているので、呼吸とのかかわりは一層深いものになります。

 

ケースバイケースにはなりますが、肩首のコリによる呼吸困難や息苦しさは

 

①横隔膜や肋骨の動き(=呼吸)に不具合が生じた結果

②肩首のコリ(主に首~体の前面)によって引き起こされる姿勢の変位

 

の2つに大まかな原因があると考えられます。

 

肋骨や横隔膜がうまく動いていないとなぜ首の前面がこるのか?

よく「肩で息をする」という表現がありますが、これは走り疲れた時などの呼吸が乱れた状態を形容する言葉として使われます。

 

 

【呼吸がうまくできない=肋骨や横隔膜がうまく動いていない】と仮定すると、肋骨の動きの異常は鎖骨にまで影響を及ぼすため、鎖骨に付着している首の筋肉(胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋など)に不調が出てくるのです。