なぜ【筋膜】へのアプローチが必要なのだろう?
回は【なぜ筋膜へのアプローチが必要なのか?】ご紹介させて頂きます。
詳しくは動画かサマリーをご覧ください!

サマリー

当院では【筋膜(きんまく/fascia/ファシア)】にアプローチする施術をメインで行わせて頂いております。

 

しかし、開業当初は筋肉や関節にアプローチするテクニックをメインで施術を行っていました。

 

それではなぜ私は筋膜をターゲットに施術を行うようになったのでしょうか?

◆施術成績の低迷と業績の悪化

私は現在の整体院を2010年に開業させて頂きました。
開業当初はカイロプラクティックをメインにリンパマッサージやスポーツマッサージのテクニックを取り入れた複合的な施術法で施術を行っていました。

 

開業当初はそれなりにご反響も頂き、ご来院下さる顧客様にもそこそこお喜び頂けていたものと記憶しています。しかし、問題が起こり始めたのが2015年くらいのこと・・・。なぜか「以前よりも施術の結果が出ない気がする」と違和感を感じ始めたのです。

 

 

その違和感が確信に変わったのが2017年11月のこと。業績が下降し始め、これはもうマズいな・・・と危機感を感じたわけです。

 

現在の施術のメインであり軸とさせて頂いている筋膜(fascia/ファシア)へのアプローチ【筋膜整体(FFT/ファシアフリクションテクニック)】の勉強を始めたのがその直後のことでした。

◆現代人の体質が10年前と比べて変わっている!?

私の臨床経験上で感じたことですが、少なくとも当院の顧客様に限っては10年前と明らかに体質が変容しているように思われます。

 

 

それではその原因は一体なんなのでしょうか?これは私の想像(妄想?)に過ぎませんが、どうもスマートフォンが関係しているように思います。

 

2010年当初、まだスマホ自体の性能が今ほど優れておらず、新し物好きでスマホデビューした友人たちがよく「画面がフリーズした!」「何だか知らないけどデータが飛んじゃったよ・・・」「使えねえのにまだローン残ってるわ・・・」と嘆いていたのを記憶しております。

 

しかし、2015年くらいになるとスマホの性能は劇的に向上し、上述のようなトラブルを耳にすることもなくなりました。本格的にスマートフォンが社会に浸透してきたのも2015年くらいだったのではないでしょうか?

 

スマホの普及と同時にいくつかの国民病と言って過言でない現代病が生まれました。睡眠時間の減少、集中力の低下、交通事故の頻発、肩こりの悪化、頭痛などなど・・・。

◆スマホの生み出した現代病とは!?

スマホをのぞき込んで操作する姿勢をイメージしてみて下さい。顔はうつむき加減になり、姿勢は猫背になります。

 

このような姿勢を頻回に繰り返すと、身体の正面の筋膜の癒着が強く起こってきて筋膜グリップでいう【フロントラセン型】という病態を作り出す原因になります。
フロントラセン型の特徴は
●虚弱体質
●自律神経失調症
●睡眠の質の低下
●噛みしめや歯ぎしりをしている
●胃腸が悪い
●運動不足
など。

 

もちろんスマホが絶対悪とは言えませんが、少なくとも一部では依存症に陥るほどの重篤な病を生み出したという事実もあります。

 

実際にWHO(世界保健機関)はスマホゲームなどのゲームに過度にのめりこんでしまった結果、日常生活に困難をきたす状態を「ゲーム障害」として新たな疾病認定をし、依存症の一つとして国際疾病分類の最新版に加えました。

 

電車に乗ってみた時、街のカフェに入った時、スマホをのぞき込んでいる子供たちや若者が本当に多いこと・・・。

 

◆筋膜にアプローチしたら施術成績がV字回復した!

上述のようにスマホが原因で作り出される現代人特有の体質・病態の原因は筋肉や関節ではなく、主に筋膜(fascia/ファシア)にトラブルが起こっているのではないかと私は考えています。

 

実際に当院へお越し下さる顧客様方に施術の結果が出始めたのもアプローチするターゲットを筋膜へチェンジした瞬間からでした。
問題には必ず原因があります。原因に的確にアプローチすれば結果が出るのであれば、現代人特有の問題が発生しているレイヤー(階層)がもはや筋肉や関節などの深部ではなく、もっと表面的な筋膜へと変貌しているのかもしれません。
もちろんそれは私の仮説にすぎず、すべてではありませんが、このような現象を興味深く思うとともに、日本人の体質が新たな時代に合わせて変化していることを示唆しているように私は思えてならないのです。
もしもあなたの不調や痛みがいつまでもよくならないのであれば、それは根本からアプローチの仕方を見直す必要があるのかもしれません。