足首が痛い
回は【足首が痛い】場合にどのような原因が考えられるか。そしてどのように施術するかについてご紹介させて頂きます。
足首周りは距腿関節(きょたいかんせつ)、距骨下関節(きょこつかかんせつ)、リスフラン関節、などなど、複数の関節が集まっています。

 

足首に痛みが出る場合、単純な靭帯の損傷(いわゆる足首の捻挫)や骨損傷を原因から除外できるなら上記の関節に亜脱臼等の何らかのトラブルが発生している可能性が考えられます。

 

筋膜整体の理論では、足首を含めた脚の痛みやコンディション不良を股関節・膝・足首の3者関係でみていきます(三位一体論)ので、足首の痛みの施術の際には最低でも股関節・膝・足首へ施術を行っていきます。

 

また、脚の筋膜は反対側の腕の筋膜と繋がりを持っていたり、歯ぎしりや噛みしめが原因で股関節や膝へ負担をかけてしまう姿勢を形成するため、腕や顎関節への施術も重要なアプローチになります。

◆足首周りの関節に問題がある場合

上述の通り足首周りは距腿関節(きょたいかんせつ)、距骨下関節(きょこつかかんせつ)、リスフラン関節、などの複数の関節が存在しています。

 

 

これらの関節は体重を支える上で相互に連動してバランスを保っているのですが、偏った姿勢や歩き方のクセによって、しばしば関節のアライメント(かみ合わせ)の不調が起こってきます。

 

よって、これらの関節のかみ合わせを筋膜と関節の両面で調整する施術が必要になります。

◆腕の問題がある場合

筋膜整体の理論において脚と腕は筋膜的に繋がりを持っているため、脚に何らかの不調が起こっている際のアプローチとして腕への施術を行います。

 

詳しい部位については省略しますが、ラセンライン(脚の場合、内ももなど内側に位置する筋膜のライン)サイドライン(脚の場合、脚の外側を通る筋膜のライン)と呼ばれる筋膜のラインが脚と腕のつながりとして相互に影響しあっています。

 

 

ここでちょっと複雑なのは上述のラセンラインは反対側の腕に、サイドラインは同側の腕に影響を与えているという点です。

 

即ち、足首の外側に痛みが出ているのか、それとも内側に痛みが出ているのかによって施術法が異なるのです。

◆歯ぎしりや噛みしめ

筋膜整体の理論では、歯ぎしりや噛みしめがある人は特有の緊張姿勢を作っていると言われています(当院のブログでもしばしば紹介させて頂いております界王拳(ドラゴンボール)のような姿勢)

 

 

噛みしめや歯ぎしりをしている人は身体の前面にある筋膜の癒着がバリバリに出てきます。

 

結果としてお腹に向かって引っ張られるような全身の緊張状態が形成され、首はうつむき加減になり、背中は猫背になり、骨盤は後傾し、股関節から足首にかけてはO脚になってきます。

 

その結果、股関節・膝・足首と負担がかかるようになり、足首の痛みが出てくるようになるのです。

 

あなたの足首の痛みがいつまでもよくならないのであれば、それは根本からアプローチの仕方を見直す必要があるのかもしれません。