今回は当院では【頭痛/側頭部の痛み】をどう考えているか。そしてどのように施術するかをご紹介させて頂きます。
詳しくは動画かサマリーをご覧ください!
サマリー
頭痛のときは側頭部が締め付けられるように、あるいはキーンとした痛みがある・・・。こんな経験って無いでしょうか?これは主に【側頭筋(そくとうきん)】という側頭部にある筋肉から痛みが出ていると言われています。
側頭筋はあごの関節を動かす筋肉のひとつで、30キロほども噛みしめる筋力があるのだとか・・・。その分、一度痛みが出るとつらい痛みが発生します。
少し専門的な話になりますが、この側頭筋の他にもあごの関節を動かす筋肉はいくつか存在します(咬筋、内側・外側翼突筋など)。実はこれらの筋肉を支配し動かしている神経は全く同じ神経で、その名を【下顎神経(かがくしんけい)】と言います。
側頭部の筋肉が硬くなってくると下顎神経に神経痛が出てきます。さらには下顎神経はもともと顔面の感覚を支配している【三叉神経(さんさしんけい)】という神経の一部なので、ここに痛みが出るとしつこい神経痛の原因になるのです。
よって痛みをやわらげるためには側頭部のみならずお顔全体と首へのアプローチも必要になります。施術は【三叉神経の支配領域+関連部位】に行います。ちなみに【関連部位】とはどこかというと実は後頭部から首の後ろにかけてが三叉神経の関連部位なのです。
三叉神経は読んで字のごとく三又(みつまた)に分かれた神経です。それぞれを①眼神経(がんしんけい)、②上顎神経(じょうがくしんけい)、③下顎神経(かがくしんけい)と言います。今回の問題の主役は③の下顎神経ですが、一方で①の眼神経もまたいたずら者だったりします。
なぜかというと眼神経は目の周りの知覚を支配するとともに、後頭部を頭頂部へと上行してくる【大後頭窩神経(だいこうとうかしんけい)】という神経と影響しあっています。何だかスゴイ名前ですがこれを【大後頭窩神経・三叉神経複合体(だいこうとうかしんけい・さんさしんけいふくごうたい)】と呼び、お顔の周囲で発生した神経痛が首にまで伝わってしまうことがあるのです。
即ち、本当に丁寧に施術しようとすると首に関係した部位も含めた全身施術になってしまうという・・・。
詳しいメカニズムについてご興味がある方はぜひご来院の際にご質問くださいね!