今回は当院では【背中のこり・張り・痛み】をどう考えているか。そしてどのように施術するかについて【肩甲骨】との関係からご紹介させて頂きます。
詳しくは動画かサマリーをご覧ください!
サマリー
当院では【背中=引っ張られている部位】あるいは【背中=耐久性があるゆえに痛めやすい部位】と考えて施術を行います。それは一体どういうことなのかについては以下の通りです。
○背中は引っ張られ系の部位!?
全身の部位の中でも背面(背中)というのは筋肉的に引っ張られていることが多い部位です。
たとえばスマホを操作している際の猫背姿勢、あるいはパソコン作業や自動車運転の際のハンドル操作の際の腕の位置(=肩甲骨が前方に引っ張られている)などなど・・・背中は筋肉的にも関節的にも引っ張られたり突っ張ってしまうことが多いのですね。
即ち、血行不良や筋肉疲労が溜まりやすい部位とも言えます。
○背中=丈夫な部位
背中というのはおなか側に比べて骨格的にも筋肉的にも防御力が高い部位になっています。同じ力でお腹側と背中側をパンチされても背中側なら平気なのはそれゆえです。
かたや、その防御力の高さが時には【仇(あだ)】となります。背中の張りやこり、痛みをやわらげようとしばしば強力なマッサージ・揉みほぐしをリクエストしてしまう方がいらっしゃるのですね。
結果、「もっと強くやってくれないとオレは効かねえんだよ!」というオッサンの出来上がり。しかし、それは施術のパワー不足のせいではなく、筋肉的に痛めつけられて感覚が鈍くなってしまっているせいなのです・・・。
○背中のこり・張り・痛みと肩甲骨の関係性
背中の施術ポイントの一つに肩甲骨がありますが、肩甲骨は非常にたくさんの筋肉が付着している骨でもあります。
筋膜整体の施術では肩甲骨に付着している筋肉にも施術を行いますが、もう一つ大事なのが【肩甲骨が引っ張られないようにしてあげること】だったりします。
肩甲骨は大胸筋、前鋸筋(ぜんきょきん)などの筋肉によって前方に引っ張られたり、菱形筋(りょうけいきん)という背骨と肩甲骨の間に張っている筋肉によって後方(背骨に向かって)に引っ張られたりします。肩甲骨の引っ張られを解除するためにはこれらの筋肉にも施術が必要なのです。
余談ですが、菱形筋は他の筋肉をどかさなければコンタクトができないなど、施術にちょっとしたコツが必要な部位でもあります。
他にも背中のこり・張り・痛みには色々な原因とアプローチがありますので、また改めてご紹介させて頂こうと思います。
それではまた次回!