本当は怖い?噛みしめの恐怖!
回は【本当は怖い噛み締めの恐怖!】についてご紹介させて頂きます。
詳しくは動画かサマリーをご覧ください!

サマリー

噛みしめや歯ぎしりって別に珍しい現象ではありませんよね。しかし!実は怖ーい影響があるのを皆さんはご存じでしたか!?
今回は【噛み締め】【歯ぎしり】の危険性についてご紹介したいと思います。

◆歯ぎしりをしていると睡眠の質が悪くなる

就寝時に歯ぎしりや噛み締めをするクセがある方は睡眠の質が低下している可能性があります。
なぜなら【噛む=呼吸が止まる】からであり、軽度の睡眠時無呼吸症のような状態になるのです。
例えばですが「カツ丼を食べながら深呼吸が出来ない」ように、噛む・飲み込む(咀嚼・嚥下と言います)作業を行う際に、私たちは身体の反射によって喉頭蓋(こうとうがい)と呼ばれる気管の蓋(ふた)が閉まるようになっています。つまりかみ砕いた食物が気道や肺に入らないように防いでくれているわけですね。

即ち、噛んでいる間は息が止まっているわけで、そんなことを睡眠時に頻回に繰り返していたらプチ睡眠時無呼吸症候群のような状態に陥ってしまうわけです。

 

そんなことを毎晩繰り返していたらどうなるでしょうか?きちんと睡眠時間はとっていても睡眠の質の低下から徐々に睡眠不足の症状を呈するようになっていくのです。

 

●きちんと寝ているはずなのに日中に眠くて仕方がない

●朝起きたときにやたらだるい

●寝ているのに寝た感じがしない

●日中に倒れそうなぐらいの眠気に襲われることがある

●ずっと体の不調がよくならない

●怪我がなかなか良くならない

 

などに覚えがある方は要注意!睡眠時に呼吸困難になることで睡眠の質が急低下しているかもしれません・・・。

◆噛み締め・歯ぎしりをしているとぎっくり腰や寝違えになりやすくなる!?

一見、睡眠不足とぎっくり腰(あるいは寝違え)は何の関係も無さそうに思われます。しかしながら、これが結構深い関係があったり・・・。

 

 

歯ぎしりが睡眠の質の低下を招くことは上述の通りですが、慢性的な睡眠不足やストレス(特にパワハラやいじめなど解決の見通しがたたないようなストレス)にさらされていると体の中で”とある変化”が起こります。

その【変化】とは身体を回復させる【成長ホルモン】の分泌量低下や自律神経の失調に伴う【ノルアドレナリン】という物質の分泌低下。

 

特にこのノルアドレナリンは痛みの発生機序に深く関与している物質と言われ、特に【痛みの調整(痛みの緩和)】を行っていると言われています。

 

このノルアドレナリンの分泌量が低下すると【人は痛みに弱くなってしまう】のです。ぎっくり腰の筋損傷について研究したところ【痛みの大きさの割には大した筋損傷が起こっていなかった】というケースがあり、いかにノルアドレナリンによる痛みのコントロールを受けてない人体が痛みに弱くなるのかがわかっていただけると思います。

 

無論、急激な運動などによる急性のぎっくり腰や首の捻挫は当てはまりませんが、当院でカウンセリングしてもぎっくり腰や寝違えの方は【慢性的な寝不足】【慢性的な精神緊張(ストレス)】というキーワードが当てはまる方が非常に多いです。
余談ですが、【急激な運動によるぎっくり腰でないぎっくり腰】の原因として当院にご相談があったのは【車の運転中にシートに腰かけていただけなのにだんだん腰が痛くなってきてやがて動けないほどの痛みになってしまった】というものでした。

◆歯ぎしりが不調の原因になるプロセスとは!?

歯ぎしり・噛み締めが不調の原因に繋がっていくのはおおよそ以下のようなプロセスをたどります。

 

慢性的な睡眠不足(あるいはストレス) 
自律神経のバランスが乱れる(緊張状態の連続や身体的消耗による)
ノルアドレナリンや成長ホルモンの分泌低下
ぎっくり腰や寝違えによる異常な痛み・ケガや病気の回復遅延

 

◆歯ぎしりや噛み締めをどのように改善すればよいのか!?

このように歯ぎしりや噛み締めが万病のもとになることがわかっていただけたと思います。それでは歯ぎしりをどのようにケアすればよいのでしょうか?

 

一般的にはマウスピースなどが有名ですが、実はマウスピースは【歯が削れないようにしてくれる】だけであり、歯ぎしり自体には何の効果もありません。

 

そこで当院でオススメしているのが噛み締めに関与する部位の筋膜の癒着を施術ないしセルフケアによってとっていただくことです。筋膜の癒着をとっても歯ぎしりがなくなるわけではありませんが、【筋膜の癒着=筋肉にブレーキがかかった状態】なので、ブレーキを外してあげた方が無理な筋肉や関節の動き・負担が無くなってくるのですね。

 

一説には噛む力というのは30キロぐらいあるのだそうです。それだけ強力な力を発しているところにブレーキがかかっていてまともに動いていなかったとすればどうなるでしょうか?
車のサイドブレーキを引いたままアクセルを踏み続けたらどうなるか・・・と考えて頂ければわかりやすいことでしょう。
もしもあなたの不調や痛みがいつまでもよくならないのであれば、それは根本からアプローチの仕方を見直す必要があるのかもしれません。