耳鳴りの原因と施術

今回は当院の【耳鳴りの施術法】について耳鳴りの原因の解説を含めて簡単にご紹介させて頂きます。

内容は以下の動画か要約をご覧ください。

要約

●耳鳴りの原因は完全に解明されていないが今のところ①中枢説(脳の聴覚に過剰反応が起きているケース)と②末梢説(内耳に問題があるケース)の2つが原因ではないかと言われている。

●施術において中枢説に原因があると思われるケースでは自律神経にアプローチし、末梢説に原因があると思われるケースでは側頭部や顎関節、肩首の筋肉の問題にアプローチする。

●施術の内容は中枢説、末梢説のどちらか片方ではなく両方にアプローチする。

●病院で良くならなかったからと整体院のみに絞るのではなく病院と整体院を並行して活用するのが解決の早道。

 

耳鳴りの原因とメカニズム

耳鳴りの真の原因は未だに完全には解明されていませんが2つの仮説が存在しますので以下にご紹介させていただきます。

1)中枢説

中枢説は耳鳴りに対して脳の聴覚に関わる領域(皮質下/ひしつか)が過剰に反応するようになったことが耳鳴りの原因となるという仮説です。

この皮質下は【大脳辺縁系】という非常にストレスに弱い脳の領域の影響を強く受けるとされており、疲労や痛みなどの肉体的ストレスに加えて精神的なストレスに大脳辺縁系が反応すると皮質下にも悪影響が行くとされています。

しばしば難聴を併発するという特徴があり、脳の皮質下という部位に問題が起こると耳鳴りの原因になると言われています。

2)末梢説

末梢説は耳の奥にある【内耳(ないじ)】というエリアに何らかの病変や炎症などの問題が起こると耳鳴りの原因となるという仮説です。

内耳になぜ炎症が起こってしまうのかについては諸説ありますが、当院では顎関節や頭部、顔面、肩首の筋肉の硬結やそれに伴う炎症が起こっていると内耳の炎症の原因の一つとなるのではと考えています。

耳鳴りの施術について

当院では上記の中枢説と末梢説に基づいて施術を行なっていくのですが、それは概ね以下の2つの方法でアプローチしていきます。

1)呼吸力を高めるアプローチ

大脳辺縁系にストレスを伝えるルートとして自律神経が挙げられますが、この自律神経は呼吸に強い影響を受けます。

よって施術は呼吸に関わる全ての部位にアプローチする必要があります。

いわゆる腹式呼吸という鼻から深く吸ってゆったりとした深呼吸を行うと自律神経の一部である【副交感神経】が活性化し、逆に浅い呼吸を短時間で繰り返すような息切れをしているような呼吸をしていると【交感神経】が昂ってきます。

すなわち、自律神経は呼吸を通じて人間が唯一コントロール可能な神経であり、呼吸の状態如何によってはいくらでもおかしくなってしまうという特徴があります。

横隔膜や肋間筋など呼吸に関わる筋肉ばかりでなく、大胸筋や腹直筋など肋骨に付着している筋肉が筋膜の癒着などの問題を起こしていると呼吸が浅くなるため交感神経が刺激されて人体は常に緊張状態になります。

そうなると眠りが浅くなって疲れが取れづらくなったり、それがあまり連日続くと過労状態になって自律神経の異常を起こしたり体の不調につながるなど脳の辺縁系にとっては強いストレスを感じる状態を作り出してしまうのです。

このような状態に陥ると筋肉のこりや痛みのみならず、ぎっくり腰や寝違えを起こしやすくなったり、胃腸障害を起こしやすくなったり、人によっては不安感や抑うつ感など精神症状を呈する人もいます。

どのような症状が出るかについては【その人の弱いところに出てくる】という傾向がありますが、耳に症状が出てくると耳鳴りになるというわけです。

2)顎関節や頭部、肩首の筋膜へのアプローチ

末梢説では内耳のトラブルが耳鳴りの原因とされていますが、耳に隣接している側頭部や顎関節、そしてその周辺にある肩や首などの筋肉(筋膜)の問題が内耳にも悪影響を及ぼすことがあります。

よって耳の周辺にある組織にも施術することで炎症が早期に消退するようにアプローチする必要があります。

実は耳の周りの筋肉や関節に問題を起こす原因は全身に散らばっており、人によって少しずつ原因が異なっていることがあるため検査に基づいた見立てが必要になります。

また、中枢説の原因にも末梢説の原因にも同時にアプローチする必要があり、施術は全身施術となることがほとんどです。

3)病院にも並行して通う

よく当院にご相談いただくのが「病院に行っても良くならなかったから」という内容です。

しかしながらできれば「病院にも整体院にも行って同時並行で問題解決を目指す」ことを当院ではお薦めしています。

なぜなら薬物療法など整体院では絶対にできない対処が病院では可能だからです。どちらか片方ではなく両方ご活用いただくことが解決の近道だと私は考えています。