肩こりをなくしたい
今回はつらい【肩こり】をなくして快適な生活をするためにどうすればよいかについてご紹介させて頂きます!

 

詳しくは動画かサマリーをご覧ください↓

 

サマリー

●肩こりの原因のひとつは【首の神経痛が肩に伝わった結果】である
●肩こりの原因筋は【胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)】である
●目の疲れや猫背なども肩こりに関係するが、原因は肩単体のみではないことが多い
●胸鎖乳突筋の痛みやコリは【噛みしめ】でも発生する
●肩こりの症状を改善するならば単純に肩を揉むだけでなく、首や噛みしめへのアプローチが必須となる。
●肩こりの原因になる部位にそれぞれアプローチしないと返って筋肉を傷めてしまうなど解決につながらない

肩こりの原因とは何だろう?

肩コリはほとんどの方が経験したことがある症状ではないでしょうか?かくいう筆者も10代の頃から肩こりには悩まされ、特にこりに起因する頭痛と吐き気には長年苦しんだものです。

 

それでは肩こりを作る原因とは何でしょうか?以下のようなものがあります。

■胸鎖乳突筋の癒着

まず肩こりとはどこの筋肉の痛みであるか定義する必要がありますので今回の記事では【肩こり=僧帽筋上部繊維のコリや痛み】という前提でお話させて頂きます。

 

僧帽筋上部繊維(そうぼうきん・じょうぶせんい)とは読んで字のごとく僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉の中の上部に当たる繊維の部位を言います。

 

 

簡単に言うと【肩の上に乗っかっている筋】とでも申しましょうか。上の画像のように多くの人が肩こりを感じると押してみるなど手が伸びる部位が僧帽筋上部繊維です。

 

この僧帽筋上部繊維ですが、この筋肉は胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という首の前面にある筋肉の影響をすごく受けます。具体的には支配神経(=副神経)が同じなために神経痛が発生すると僧帽筋にも乳突筋にも痛みが出てしまうのです。

 

即ち、肩こりだからといって「ひたすら肩を押したり揉み続ければOK!」というわけではなく、肩こりを軽減しようと思ったら胸鎖乳突筋をはじめたとした肩こりの関連部位にもアプローチしてあげる必要があるのです。

 

それではこの問題の胸鎖乳突筋にはどんなときにコリや痛みが出てくるのでしょうか???

 

■噛みしめ・歯ぎしり癖が胸鎖乳突筋を硬くする

現代人に非常に多い【噛みしめ】【歯ぎしり】ですが、歯科業界では「アゴが細くてエラを張っている顔立ち」の人に多いと言われています。

 

ようは「最近の若い子」にありがちな顔立ちにアゴ周りのトラブルが多い傾向があるのです。そういう意味では、噛みしめに伴う顎関節(アゴの関節)の問題はいわば”現代病”といって過言でないでしょう。

 

噛みしめ癖や顎関節の問題は神経痛の原因になるばかりか、身体の前面の筋膜の癒着の原因となり、呼吸(横隔膜)などにも影響を与えると言われています。

 

 

特に首の前面にある胸鎖乳突筋の癒着の原因になるケースが多く、この胸鎖乳突筋に筋膜的な癒着が発生するとコリや痛み、神経痛の原因になります。

 

胸鎖乳突筋を支配しているのは副神経(ふくしんけい)という神経で、この副神経は肩こり筋である僧帽筋も支配しています。つまり胸鎖乳突筋で発生した神経痛が僧帽筋に伝わってコリや痛みを感じさせることがあるのです。

 

よって、肩こりを改善したいと思ったら僧帽筋や胸鎖乳突筋ばかりでなく噛みしめや歯ぎしり(に伴うアゴまわりの筋肉のコリ)にもアプローチしてあげなくてはなりません。

 

■肩こりだからといって肩ばかりを攻めてはいけない

以上のように肩こりの原因は【肩単体だけの問題とは限らない】ことがわかって頂けたかと思います。

 

もちろん肩そのものにアプローチすることも非常に大切なのですが、「何が肩こりの原因になっているのか」を特定し、効果的にアプローチしないと返って肩の筋肉を傷めかねない危険性があります。

 

肩の筋肉を傷めてしまうと筋肉自体が故障したような状態になり、筋肉の異常収縮が起こってますます肩こりが重症化・慢性化していくことになります。

 

よってセルフケアの際のみならず、整体院などで専門家に施術してもらう際にも「何が原因か教えてくれる」「同じ個所ばかり長時間攻め続けない」「症状と原因の因果関係を分析・説明してくれてその上で施術をしてくれる」など、施術者の対応に注目してみると良い整体院選びができると思います。