頭のコリはどんな症状の原因になるのでしょうか?

今回は【頭のコリはどんな症状の原因になるか?】についてご紹介させて頂きます!

 

詳しくは動画かサマリーをご覧ください↓

 

 

サマリー

●今回の記事では【頭のコリ→側頭部のコリ】と仮定する。

●側頭部には側頭筋(そくとうきん)という筋肉があり、これは顎関節(がくかんせつ/あごの関節)を運動させる筋肉である。

●側頭筋のコリは頭痛や首痛などの神経痛の原因になる。

●側頭筋のコリは歯ぎしりや噛みしめの原因ないし結果であり、これらは睡眠の質の低下や自律神経の乱れの原因になる。

 

頭のコリ → 側頭筋のコリ

頭のコリの中で最も多い部位が側頭筋(そくとうきん)という側頭部にある筋肉のコリです。

 

 

側頭筋は顎関節(がくかんせつ)を動かしている筋肉のひとつであり、人間が噛む力は30キロくらいあると言われていますのでそれだけでも強力な筋肉であることがわかって頂けると思います。

 

側頭筋にコリや痛みが出てくると大体セットで発生してくるのが頭痛などの神経痛や肩痛、首痛です。側頭筋を動かしているのは【下顎神経(かがくしんけい)】という神経なのですが、この下顎神経の大本は【三叉神経(さんさしんけい)】という神経で、三叉神経の関連している部位に神経痛が広がってしまうのです。

 

具体的に影響を及ぼすのが【大後頭窩神経(だいこうとうかしんけい)】という神経です。これは後頭神経痛という後頭部の神経の痛みに関連している神経です。

 

三叉神経と大後頭窩神経は直接の繋がりはありませんが、三叉神経の第一枝である【眼神経(がんしんけい)】とちょうど頭頂部のあたりで影響しあっていると言われており、三叉神経(の中の眼神経)経由で大後頭窩神経に神経痛を引き起こすと言われています(大後頭神経・三叉神経複合体)

 

よく「目の疲れが原因で肩こりになる」と言われているのは上述のようなプロセスとメカニズムが働いているからなのです。

 

側頭筋=アゴを動かしている筋肉

側頭筋のコリが強くなってくると筋膜の癒着も当然起こっているため、アゴの関節がスムーズに動かしづらくなります。

 

すると歯ぎしりや噛みしめクセのある人はアゴの関節にかかる負担が大きくなってきて、頭痛などの神経痛や肩首のコリがひどくなる原因になります。

 

また、アゴの関節の不調や噛みしめクセは自律神経をおかしくする原因になると言われているので注意が必要です。