「どうして当院を選んで下さったのですか？」

と質問すると

「先生が同じ症状で悩んでいたことをホームページで見たから」
「他で色々試したけどダメだったからTVで見た筋膜の整体を試してみたかった」

という方がほとんどです。

例えばある顧客様は首コリに伴う頭痛や吐き気などの症状が出ているのに病院で「異常なし」と言われた方がいました。
病院ではとりあってもらえないので整体院に通って首を施術してもらったけどイマイチよくならず一番楽になるのが痛み止め薬だけだったそうです。

「痛みは週に何回くらい辛いですか？」

と伺うと

「毎日です」

とのことで明らかに異常な状態でした。そこで関節可動域をはじめに全身のコンディションを検査させていただいたところ顎関節の問題と腹部の硬結が強いことがわかりました。

顎関節とお腹周りを中心にアプローチして行ったところ「首が動かしやすくなった」「息がしやすくなった」という反応からはじまり、数ヶ月ほどすると「以前は毎日首こりと頭痛があったけど、今は月に数回になりました」と症状の強さ・頻度ともに軽減していきました。

現在その方は以前のように異常な首のコリ・痛みに煩わされることがなくなり「あったとしても以前のより軽いしスマホの見過ぎとか何が原因だったのか自分でもわかります」というところまで回復されました。

このように首のコリ・痛みの原因は首単体だけでないことが多く、首だけにアプローチしてもなかなか良くならないのです。

●頭痛
●吐き気
●めまい
●手の痺れ
●息苦しさ
●肩や背中の筋肉のコリ・痛み
●うつ症状
●頭がボーッとして考えがまとまらない（集中力・思考力の低下）
●よく眠れない・寝付きが悪くなる
●日中やたら眠くなる
●自律神経失調症
●寝違え
●ぎっくり背中
●ぎっくり腰
●脳梗塞

首は体幹から頭部へ続く唯一の連絡通路であり、食道や気管の他にも非常に重要な血管や神経がたくさん存在しています。

首に問題が発生していることはまさしく”万病の元”であるといって過言ではありません。

上記は一見してどれも意外な原因なのではないでしょうか？

メカニズムを説明すると【噛み締め・歯ぎしり】を癖として持っている方は身体の前面の筋膜の癒着が発生しやすいと言われています。

身体の前面の筋膜が癒着を起こすと頭部が前方に倒れて全身のバランスが崩れますから首自体にも負担がかかりやすくなりますし、バランスを取ろうと猫背やガニ股といった姿勢の歪みが形成されていきます（そけい部の詰まりの原因にもなる）。

首の前面にある筋肉は鎖骨に付着しているものも多いため、首の前面に筋膜的な癒着が起こると鎖骨がうまく動かなくなって捻れが出てきます。
鎖骨に不具合が起こると隣り合っている肋骨も影響を受けます。
肋骨は呼吸する時に非常に大切な役割を果たすため、肋骨に問題が出てくると呼吸が浅くなってしまうなどの症状が出てきます。

首が傾いてくると頸椎（首の骨）にも悪影響が出ます。例えば頸椎には椎骨動脈という非常に需要な血管があるのですが、頸椎がおかしくなるとこの椎骨動脈にも圧迫が出てくると言われています。
椎骨動脈は脳底動脈という重要な脳血管に直結していますので、ここに問題が起こると血流が阻害され頭痛を引き起こす原因となります。

また、現代人はパソコンやスマホ操作のために腕を回内位（手のひらを下に向けた状態）にしていることが多いため、腕が筋膜的に捻れてきてその捻れの影響が首まで波及していることがあります。
腕に起こった問題は神経や筋膜を経由して脳へ届けられますが、腕を支配している神経は首の前面から配線が出ているため腕の捻れが首にもストレスをかけることにつながるのです。

そのため首痛や寝違えで首が痛くてうまく動かせない方に腕の手技を行うと瞬時に首が動かせるようになることもあります。

腹部の硬結に伴う腰椎や骨盤の歪みもまた首に悪影響をもたらします。

専門的な話になりますが『ロベットのブラザー理論』という研究があります。
結論してしまえば【首と腰は連動していてお互いに関係性を持っている】ということが研究で明らかになっていて、首のコンディション悪化⇆腰のコンディション悪化は相互に関係があるのです（足関節と首もまた相互に関係があります）。

他にも首にしつこく強力なマッサージをしたり、自分で首をボキボキ鳴らす癖が原因で自分で自分の首を痛めてしまっている場合もあります。
あまり首に外力を加え続けると筋繊維が微細損傷を起こし、交通事故で言うムチウチのような状態になってしまいます。

このように首コリには実に様々な原因があるのです。

それは何故かというと首は脳へと向かう重要な神経や血管が集中している部位であり取り扱いには細心の注意が必要だからです。
当院では特に首は「10分以上は触るべきでないデリケートな部位」と考えているため、できる限り効率的に原因を除去するために外科手術と同様に検査による原因の特定を重視するのです。

検査はまず首の可動域について調べて可動域の低下や運動痛など問題がある箇所を指標に首と関連する部位に簡単なアプローチを行なっていきます。

もしそのアプローチによって首の痛みや可動域が軽減されるのであればそれは首の運動を障害している原因の一つと考えられるため、首のコンディションを改善させるためにアプローチが必要な部位であることがわかります。

首に限らず全身がそうなのですが問題の起こっている箇所を正面突破で何とかしようとしても絶対にうまくいきません。
それどころか特定の部位にしつこく外力を加えてしまうと返って筋繊維を痛めつけるなど症状の悪化・重症化の原因を作ってしまう恐れがあるのです。

もしどこへ行っても首コリがよくならないのでしたら是非一度ご相談ください。
きっとお役に立てると思います！