四十肩・五十肩・凍結肩

肩のコリ・痛み

いつも当院のブログをお見守り下さり誠にありがとうございます!

 

今回はこれまで意外と取り上げてこなかった【五十肩/四十肩】についてご紹介させて頂きます!

 

詳しくは動画かサマリーをご覧ください↓

サマリー

概要

●四十肩(五十肩)はまたの名を【凍結肩(とうけつかた)】とも言う。

症状

●肩関節周囲の激しい運動痛(特にシートベルト着用動作やお尻を拭く動作などが痛い)

●夜寝ている時も痛みで目が覚めるほどである(夜間痛)

特徴

●症状が出る部位によって【いくつかのタイプ】が存在する

●肩周囲の激痛など異常を感じたらまずは整形外科を受診すべき。

●原因は【不明】。成長ホルモンの分泌低下が一因とも。

●患部を冷やすとよくない

●患部を動かさないのもよくない

●放置してもいずれは治る

施術

●基本的に痛いなら無理に動かさない(アプローチしない)

① 自律神経的アプローチ(腹・首の施術)
② 遠隔アプローチ①:手・手首・前腕・肘・上腕の施術
③ 遠隔アプローチ②:脚の施術

●痛みで寝れない場合には薬を飲んででも寝ること

四十肩(五十肩)とは?

四十代~五十代の方に突如として出現する肩回りの痛みのことを四十肩(五十肩)、またの名を医学用語で凍結肩(とうけつかた/Frozen shoulder)とも言います(以下、四十肩)

 

四十肩の症状は【肩関節周囲の激しい運動痛】を病態とし、【夜間痛】【結帯・結髪動作の困難(※帯を結ぶ・髪を結う動作)】を特徴とします。

 

当院では特に【夜間痛をも訴えるか否か】(肩関節の痛みに加えて)を四十肩であるかどうかのひとつの指標としています。

 

四十肩の診断について

四十肩の診断は上記のような症状を訴えること以外にもちょっと変わった点があります。

 

 

四十肩の他にも肩関節周囲の痛みが発生する病名は例えば

 

●肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)

 

●腱板損傷(けんばんそんしょう)

 

●石灰性腱炎(せっかいせいけんえん)

 

などなど様々にありますが、四十肩は【それらのどれでもない場合に四十肩と分類される】そうです。

 

四十肩自体がなぜ起こるのかまだ原因がよくわかっていないことがその理由ですが、診断というと【ある症状がいくつか当てはまる場合に〇〇病】とする「当てはめていく診断」がイメージですよね。

 

四十肩の場合はその逆で「除外していく診断」をとるというのがユニークですね。

 

いずれにせよ肩周囲に異常な痛みを感じたら勝手に自己判断せずにまずは整形外科を受診するのがベストです。

 

四十肩の原因とはなんだろう?

四十肩自体は古くはもう江戸時代くらいには報告がされていたようです。それから100年以上の年月が経っているのに未だ原因は解明されず・・・。

 

しかしながら、私の臨床経験上、原因とまではいかずともいくつか特徴があるので以下にご紹介させて頂きます↓

 

冷やすと症状が悪化する

四十肩の患者様で症状が特に不安定になるのが冬場です。

 

肩周囲の冷えによる血行不良が症状を増悪させるようで「冷えると特に辛い」と訴える方が多数です。

動かさないと症状が悪化する

四十肩は痛いからと言って動かさずにいると、どんどん関節の可動域が低下してしまいます。

 

これは【関節拘縮(かんせつこうしゅく)】とか【廃用性委縮(はいようせいいしゅく)】というのですが、動かさない・使わないことにより関節の可動域や筋力が低下してしまうのです。

 

成長ホルモンの分泌低下も関与している?

成長ホルモン(人体を成長させたり修復する際に活躍するホルモン)の分泌低下は老化とともに起こってきますが、この成長ホルモンの分泌低下が【いつまでも良くならない肩の炎症や痛み=四十肩】の原因のひとつでは?と私は考えています。

 

この成長ホルモンの分泌低下は過度なストレスや生活習慣の乱れ(特に睡眠不足・睡眠の質の低下)によっても誘発されます。

 

実際に過度なストレスや睡眠不足にさらされるであろう震災と原発事故後に四十肩の患者さんが急増したというデータもあるそうです。

 

ストレス反応というと成長ホルモンというよりどちらかというとコルチゾール(抗ストレスホルモンとも)などが関係しそうですが、四十肩の原因に何らかのホルモンの影響が関係しているように私は思います。

部位が一定ではなく移動する?

四十肩の患者様の改善プロセスを観察していると、どうも一定数【患部が移動していく】方がいらっしゃるように感じます。

 

 

はじめは肩の前方が痛かったのに、やがて痛みの部位が後方に移動してみたり、肩の横側に移動してみたりなどなど・・・。

 

これは治癒のプロセスのひとつと考えていますが、四十肩と診断を受けて当院へご来院された方々の初回の症状にもいくつかのパタンがありますので以下にご紹介させて頂きます。

 

◆タイプ1

肩の前方(三角筋の前部~大胸筋部にかけて)に痛みを訴えるタイプ

◆タイプ2

肩の後方(三角筋中部~後部、肩甲骨付近にかけて)痛みを訴えるタイプ

◆タイプ3

肋骨との因果関係がある可能性が想定されるタイプ(肋骨にアプローチすると肩が上がりやすくなるタイプ)

 

四十肩の施術法は?

四十肩は【3か月を目安に痛みがどんどん増していくが半年~1年半ほどすると落ち着いてくる】、【放置してもいずれは良くなることが多い】と言われています。

 

 

しかしながら、四十肩によって起こってくる関節の拘縮や筋力低下などのリスクを思えば、放っておかないほうがベターだと私は考えています。

 

いずれ良くなるにせよ【いかに穏やかに治るまでの時間を過ごすか】、【回復後にいかによいコンディションで復帰してもらうか】はけっこう重要なことではないでしょうか?

 

施術の方針

患部の治癒を妨げている因子を除外することを目的に施術を行っていきます(=すぐには良くならないため)。

 

筋膜グリップにおける【肩の運動制限の原因】は肩本体のみならずほぼ全身にわたるため、以下のような目的と内容でアプローチを行っていきます。

 

基本:痛いなら無理に動かさない(アプローチしない)

① 自律神経的アプローチ:腹・首の施術
② 遠隔アプローチ①:手・手首・前腕・肘・上腕の施術
③ 遠隔アプローチ②:脚の施術

 

なお、成長ホルモンがらみで大切になるのがやはり【睡眠】です。

 

睡眠がきちんととれないと良くなるものも良くなりませんので、痛みが辛くて寝れないのであれば「薬を飲んででも寝て下さい」とお願いしています。

 

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